躍動感のある「10時8分42秒」
2024年度の全国公示地価が発表され4年連続上昇し、地価の平均は前年比2.7%増加した。
最高価格地点は19年連続で銀座の「山野楽器銀座本店」で→1㎡あたり6050万円という驚きの価格となり、上昇率は1991年以来の高さという結果となった。相変わらず土地の価格は上昇を続けているが、訪日客の銀座人気も絶好調である。
銀座といえば和光前が人気スポットのひとつ。和光は、銀座に本社を置くセイコーグループ傘下の株式会社和光が展開する施設だが、ここで気になるトリビアをお伝えしたい。
セイコーの時計はどれも10時8分42秒を指しているのはご存知だろうか。見ているだけで動きを感じる表現はないか?と検討を重ね、この時刻に落ち着いたといわれている。きっかけは当時の宣伝部担当者が、アメリカの広告表現である“シズル(sizzle)感”に感化されたことだという。シズル感とは、食べ物の広告でいえば「おいしそうな感じ」「瑞々しさ」といった意味があり、宣伝部担当者は見ているだけでよだれがでるビーフステーキの広告を見て、「時計の広告も見ているだけで動きを感じる表現はないか?」と、検討を重ね、躍動感のある「10時8分42秒」に決まったそうだ。

「10時8分42秒」の配置には躍動感に加えて、時針・分針・秒針の3本が ①重ならない、②美しく、引き締まって見える、③12時下のブランド名が隠れない、という利点もあることから、セイコーは現在でもこのルールを踏襲している。
執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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