祝•新橋演舞場開場100周年
2025年、新橋演舞場は開場100周年という歴史的な節目を迎えた。東京・東銀座に位置するこの劇場は、1925年(大正14年)の開場以来、歌舞伎、新派、松竹新喜劇、現代劇、など多彩な舞台芸術を上演し続けてきた。松竹創業130周年とも重なるこの年、記念公演や特別イベント、そして劇場を象徴する「100周年記念看板」が話題を呼んでいる。

新橋演舞場の歴史
新橋演舞場は、新橋花柳界の重鎮・川村徳太郎の発案により、芸者の技芸向上と披露の場として設立された。1925年4月、初公演として「第1回東をどり」が上演され、これが春と秋の恒例行事として東京の風物詩に定着。1945年の東京大空襲で焼失するも、1948年に再建され、1982年には現在の1,428席の劇場に生まれ変わった。2010~2013年には歌舞伎座改築中に大歌舞伎の常設会場として使用されるなど、伝統と現代の架け橋としての役割を果たしてきた。


新橋演舞場100周年記念看板
新橋演舞場の100周年を祝うシンボルとして、劇場入口付近に掲げられた「100周年記念看板」が注目を集めている。
遠くからでも分かる粋でいなせな
新橋演舞場100周年看板
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この看板の色は「新橋色」といい、明治末から大正時代(1912-1926)に芸者や若者の間で大流行し着物や小物に取り入れられ、上村松園や鏑木清方による美人画では女性の艶っぽさを引き立てる色として重宝されました。

新橋演舞場のこけら落とし公演である「東をどり」(1925年)でも、この色が舞台を彩ったのでしょうか。現代では、ファッションやデザインで「ターコイズ・ブルー」として親しまれ、ギンザプロデュース24編集部や、資生堂パーラーの「パーラーブルー」やゆりかもめ新橋駅のテーマカラーに採用されています。新橋色は、明治・大正のモダンな精神を象徴し、日本の美意識に息づいています。訪れる観客や通行人に100周年を強く印象づける看板には「新橋演舞場100周年 」と刻まれておりSNS上でも「演劇好きの新たなフォトスポット」として話題になっている。

100年の輝きを未来へ
新橋演舞場の100周年は、過去1世紀にわたる日本の舞台芸術と花柳界文化の集大成であり、記念公演や東をどり、映画上映といった多彩な企画を通じて、観客は劇場の歴史と文化の奥深さを体感できる絶好の機会でもある。あなたもその歴史の一部を体感しに足を運んでみてはいかがだろうか。
住所:東京都中央区銀座6-18-2
アクセス:東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」6出口から徒歩5分、都営大江戸線「築地市場駅」A3出口から徒歩3分とアクセス至便。
チケット情報:チケットは松竹歌舞伎会先行販売や一般販売などで入手可能。
公式サイト: www.shinbashi-enbujo.co.jp
駐車場:観劇客向けに1時間無料サービスあり(タイムズ東劇ビルパーキングなど)

執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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