「史上初」ティファ二―ブル―の提灯が出現!

一夜限りの粋な共演
2025年6月20日、銀座の夜に異彩を放つ光景が現れた。400年の歴史を誇る歌舞伎座が、ティファニーブルーにライトアップされた。赤提灯が並ぶ威厳あるファサードが、涼やかなブルーに染まり、まるでニューヨークの5番街から飛び出したような錯覚を覚える。この一夜限りの演出は、ティファニージャパンが仕掛けた特別な貸切公演によるものだ。きっかけは、6月2日から上演中の「六月大歌舞伎」。八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名披露を祝うこの公演で、ティファニーが祝幕を提供した。菊の花と日の出をモチーフにしたブルーの幕は、伝統とモダンが交錯するデザインで舞台の華やかさを一層引き立てている。

そしてこの夜、歌舞伎座そのものがティファニーの世界観に包まれた。「ティファニー銀座」のオープン記念も兼ねた粋な計らいだ。普段は赤い提灯が歌舞伎座のトレードマークだが、この日はブルーの提灯が登場。通りを行き交う人々が足を止め、スマートフォンを構える姿が銀座の街を賑わせた。ライトアップされた歌舞伎座は、まるで伝統芸能とラグジュアリーが共鳴する一枚の絵画のようだった。

「ティファ二― ブル―の提灯は史上初のことで、本当に美しかったです。今月はティファニーから贈呈された祝幕に日々勇気を頂き、この祝幕に描かれた大輪の菊のようになっていきたいと自分を奮い立たせていました。本日は皆様に温かい声援をいただき幸せな一日でした。」と一夜を終えた八代目尾上菊五郎丈がコメントをした。
ティファニーのブルーは、1837年の創業以来、ブランドの象徴として世界を魅了してきた。その色が、江戸時代から続く歌舞伎の聖地と出会うとは、誰が想像しただろう。伝統と革新、銀座とニューヨーク、赤とブルー。この夜、歌舞伎座は両者の架け橋となり、観る者の心に鮮やかな余韻を残した。一夜限りのこの共演は、歌舞伎の新たな魅力を引き出し、銀座の街に新たな物語を刻んだ。ティファニーブルーの歌舞伎座は、もう見られないかもしれない。だが、その美しさは目撃した者たちの記憶に永遠に輝くことだろう。
住 所:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目12−15
電話番号:03-3545-6800
営業時間:公式サイトをご覧ください。
アクセス:東京メトロ日比谷線、都営浅草線「東銀座駅」直結

執筆:ginzaboy
情報、Photo:ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
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