NHK連続テレビ小説『あんぱん』で話題沸騰中!銀座木村家のあんぱんとその魅力に迫る

NHK連続テレビ小説『あんぱん』で話題沸騰中!銀座木村家のあんぱんとその魅力に迫る


あんぱんの元祖「銀座 木村家」

NHK連続テレビ小説『あんぱん』で話題沸騰中!銀座木村家のあんぱんとその魅力に迫る

銀座の中心、4丁目交差点近くに店を構える「銀座木村家」。NHK連続テレビ小説「あんぱん」で注目を集めるこの老舗は、「あんぱんの元祖」として知られ、明治時代から日本のパン文化を牽引してきた名店です。今回は、木村家の歴史や魅力、そしてドラマとのつながりを独自にご紹介していきます。

あんぱん誕生の物語

銀座木村家の歴史は、明治2年(1869年)に始まります。初代・木村安兵衛が東京・芝日陰町(現在の新橋付近)に「文英堂」を開業。翌年、京橋区尾張町(現在の銀座)に移転し、屋号を「木村家」に改めました。この時期、明治維新後の日本では西洋文化が急速に広まり、パンも少しずつ普及し始めていました。しかし、当時のパンはイーストがなく、ホップを使った硬い食感のものが主流で、日本人の口には合わなかったようです。

そこで、木村安兵衛と次男の英三郎は、日本人の味覚に合うパンの開発に挑戦。明治7年(1874年)、酒種酵母を使ったしっとりとした生地に、和菓子の「あん」を包んだ「酒種あんぱん」を生み出しました。

【銀座木村家】NHK連続テレビ小説『あんぱん』で話題!あんぱんの歴史とその魅力とは?
photo:公式HPより

このあんぱんは瞬く間に評判となり、銀座木村家の看板商品に。さらに、英三郎のアイデアで桜の花びらの塩漬けをあんぱんの「へそ」に飾った「桜あんぱん」は、明治8年(1875年)に明治天皇に献上され、皇室のお墨付きを得ました。この献上の日、4月4日は「あんぱんの日」として今も記念されています。以来、150年以上にわたり、銀座木村家は伝統の製法を守り続け、酒種あんぱんを始めとする多彩なパンを提供。あんぱんは「文明開化の7つ道具」の一つに数えられるほど、明治の食文化の象徴となりました。

伝統と現代の融合

現在の銀座木村家は、銀座4-5-7に位置する店舗で、多彩なサービスを提供しています。1階のベーカリーでは、看板商品の酒種あんぱんをはじめ、ジャムパン、クリームパン、カレーパンなど、種類豊富なパンが並びます。特に、桜あんぱんや季節限定のあんぱんは、観光客や地元客に大人気。酒種酵母ならではのふんわりとした食感と、甘さ控えめのあんこが特徴です。

2階の喫茶は、木村家のパンを使った軽食やスイーツを楽しめる空間。3階の洋食グリルでは、名物の「パン食べ放題」が好評で、焼き立てパンを心ゆくまで味わえます。4階のフレンチビストロ「アーブルヴィラージュ」は、旬の食材とパンのマリアージュを提案し、銀座の夜景を眺めながら優雅な食事が可能です。7~8階はパン工場となっており、伝統の技術で毎日新鮮なパンが作られています。

また、銀座木村家はオンラインショップも展開。酒種あんぱんや焼き菓子、ギフトセットを全国に届け、家庭でも老舗の味を楽しめます。店舗とオンラインの両方で、伝統を守りつつ現代のニーズに応える姿勢が、幅広い世代に支持される理由です。

連続テレビ小説「あんぱん」との関連とは?

https://www.nhk.jp/p/anpan/ts/M9R26K3JZ3/

2025年3月31日から放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」は、「アンパンマン」の作者・やなせたかしと妻・小松暢をモデルにしたフィクションドラマです。主演の今田美桜が演じる朝田のぶと、北村匠海が演じる柳井嵩が、戦前から戦後を生き抜き、「アンパンマン」誕生に至る物語を描きます。

劇中では、柳井嵩が銀座の「美村屋」というパン屋であんぱんを食べるシーンが登場。この「美村屋」は、銀座木村家がモデルとされています。ドラマでは、嵩が美村屋のあんぱんを懐かしむ場面や、阿部サダヲ演じる「ヤムおんちゃん」が焼くあんぱんが物語の重要な要素に。一部の視聴者やXの投稿では、ヤムおんちゃんが銀座木村家で修行したパン職人ではないか、さらには「アンパンマン」のジャムおじさんの着想元ではないかと話題に。ただし、ジャムおじさんのモデルが木村家の職人であるという公式な記録はなく、ファンの推測に留まっている。ドラマの放送後、銀座木村家にはあんぱんを求める客が急増。ドラマの影響力は顕著のようです。

木村家と木村屋總本店の違い

「銀座木村家」と「木村屋總本店」は、しばしば混同されますが、異なる運営形態を持つ別会社です。両者は明治2年の創業をルーツに持ちますが、2009年に分離。銀座木村家は銀座4丁目の店舗運営に特化し、木村屋總本店はコンビニやスーパー向けの袋パンや百貨店販売を主に展開します。銀座の店舗やオンラインショップは「銀座木村家」、スーパーの商品は「木村屋總本店」のブランドで、屋号の「や」の字体で区別できます。

世界の銀座木村家

銀座木村家は、伝統を守りつつ革新を続けている。2017年には、酒種発酵種がベルギーの「サワードウライブラリー」に日本初の収蔵品として登録され、世界的にも注目されました。一方、木村屋總本店はAI技術を活用した「AI Love Bread」など、現代的な商品開発に挑戦。銀座木村家も、季節限定商品やコラボ企画で新たな客層を引きつけています。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」をきっかけに、銀座木村家のあんぱんは新たなムーブメントを起こしている。銀座を訪れる際は、明治の香り漂う酒種あんぱんを手に、150年以上の歴史に思いを馳せてみてはいかがだろうか。

銀座木村家×銀座の名店 コラボコッペパンが復活!~松屋銀座開店100周年記念~銀座をつなぐコッペパン 銀座木村家×銀座の名店 コラボコッペパンが復活!~松屋銀座開店100周年記念~銀座をつなぐコッペパン

銀座木村家

住所: 東京都中央区銀座4-5-7

営業時間: 10:00~20:00(ベーカリー、レストランは階により異なる)

定休日: 無休(12月31日・1月1日を除く)

アクセス: 東京メトロ銀座駅A9出口すぐ

公式サイト: www.ginzakimuraya.jp

オンラインショップ: ginzakimuraya-online.jp

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