幸せの鳳凰瓦とは? 歌舞伎座のシンボルに隠された秘密

歌舞伎座の屋根瓦には、劇場のシンボルである「鳳凰丸」が数多くあしらわれていますが、その中の一枚だけが左右反転にしたデザインの鳳凰丸が隠れている。約10万枚の三州瓦の中から探し出すと「幸運をもたらす」というの言い伝えがあり、 公式情報によると階段から眺められるこの瓦は、歌舞伎座の歴史を象徴する展示の一部で2013年のリニューアルの際から注目を集めている。ブログや観光ガイドでは、「幸せの鳳凰瓦」と呼ばれ、頭が逆を向いた鳳凰を探すのが宝探しのような楽しさを提供すると評判。 見つけるのに苦労する人もいるようですが、一度発見すればあなたは「幸運」になれるかも!?
見つけたら何が起こる? 幸運の言い伝え…
東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」直結。地下2階の「木挽町広場」から専用エレベーターで5階へ上がると、目の前に広がるのは緑豊かな屋上庭園。中央に芝生が敷かれ、周囲には歌舞伎座の歴史を象徴する石碑や旧劇場の瓦が展示されている。空気が爽やかで、銀座の喧騒を忘れさせる空間だ。ここは歌舞伎座タワー(GINZA KABUKIZA)の屋上部分で無料開放されているため、観光客や地元民で賑わっている。 庭園の奥には朱色の階段が続き、これが今回の鍵となる「五右衛門階段」だ。階段の名は、歌舞伎の人気演目『楼門五三桐』に登場する石川五右衛門にちなむ。庭園を散策しながら、まずは周囲の展示をチェック。旧歌舞伎座の鬼瓦や先人の碑、黙阿弥の石燈籠などがあり歴史を感じさせる。だが、本題の「幸せの鳳凰瓦」はここから直接見えない。また、ギャラリー内では歌舞伎の歴史展示と合わせて楽しむことが可能。屋上庭園で一息つくのもおすすめ。瓦探しをきっかけに、歌舞伎座全体の魅力を再発見できる。




庭園の端から階段へ向かうと、徐々に瓦屋根の眺めが開けてくる。興奮が高まる瞬間だ。
「絶景かな」幸せの鳳凰瓦
屋上庭園から4階の回廊へつながる五右衛門階段は、朱塗りの美しいデザイン。階段を下り始めると、左手側に歌舞伎座の大屋根が広がる。約10万枚の三州瓦が並び、それぞれに歌舞伎座のシンボル「鳳凰丸」の紋が描かれている。

通常、鳳凰の顔はすべて同じ方向を向いているが、1枚だけ逆向きの「逆さ鳳凰」がある。それが幸せの鳳凰瓦だ!
階段をゆっくり下りながら、瓦の先端部(軒瓦)を凝視する。


ここがポイント!右から数えて7番目あたりが狙い目、という情報を頼りに探す。 階段の途中には小さな踊り場があり、そこから正面に瓦屋根が見える。普段は人が渋滞するほど人気のスポットで周囲の観光客もスマホを構えて熱心に探しているが、休演日はご覧の通り五右衛門階段を独占できるのでおすすめ。
階段の左手側、瓦の列を目で追う。最初はすべて同じ向きに見えるが、注意深く数えていくと…。

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階段を半分ほど下ったところで、ついに発見! 右から7番目の鳳凰瓦の顔が逆向きに描かれている。意図的に配置された遊び心のあるデザインで、周囲の瓦と比べて明らかに違う。 逆さの鳳凰は小さく遠目では見逃しやすいが、階段の角度が絶妙でよく見える。見つけた瞬間、思わず「あった!」と声が出た。言い伝え通り、幸せな気分が湧き上がる。この瓦は、歌舞伎座の建築デザイナーの粋な計らいだろうか。純粋粘土を使った高品質な瓦で、鳳凰のモチーフは劇場の正面玄関にも見られるが、この逆さのものは特別な隠れ要素だ。

屋上庭園からスタートし、五右衛門階段を下るわずか数分の探検で、幸せの鳳凰瓦を発見できた。歌舞伎観劇がなくても楽しめるスポットで銀座散策の途中にもおすすめ。庭園の緑と瓦の伝統美が融合した景色は心を癒してくれた。
歌舞伎座タワーの屋上にある庭園は、ギャラリーと合わせて訪れたい隠れた名所です。黙阿弥ゆかりの石燈籠が配された日本庭園は春には桜が咲き、季節ごとに異なる風情を楽しめます。庭園を眺めながら抹茶を味わえる「 寿月堂」も併設されており、観光客だけでなく地元の人々にも愛されています。庭園は無料で開放されており、銀座の中心で自然と文化の融合を体感できる貴重なスポット。訪れた人は「高層ビルに囲まれた中で、こんな静かな庭園があるなんて驚き」と口を揃えます。ギャラリー見学後に庭園で一息つくのが、訪問の定番コースとなっています。

歌舞伎座屋上庭園
住所:東京都中央区銀座4-12-15-5F
営業時間:10:30~19:00 (入場無料)
アクセス:東京メトロ 東銀座駅から直結
執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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