東京の中心地に位置する銀座駅が運輸省(現・国土交通省)関東運輸局が選定した「関東の駅百選」に名を連ねていることが、あらためて注目を集めている。この選定は、関東地方の特徴ある100の鉄道駅を選ぶプロジェクトの一環として、1997年から2000年にかけて実施されたもの。銀座駅はその歴史的・文化的価値と芸術的な空間が高く評価され、2000年6月8日の第4回選定で見事選ばれている。本記事では、銀座駅の魅力と「関東の駅百選」の背景についてお届けします。

「関東の駅百選」は、「鉄道の日」記念行事の一環として、運輸省関東運輸局が1997年から2000年にかけて行った選定企画です。対象は茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県の関東8県にわたる鉄道駅。毎年約25駅が選ばれ、合計100駅が「関東の駅百選」として認定されました。現在、2駅が廃止されたため98駅が現存。選定を記念したスタンプラリーも開催され、鉄道ファンや観光客に人気を博しました。一部の駅では建替えにより当初の特徴が失われたケースもありますが、多くは地域の魅力を今も伝えている。
銀座駅が選ばれた理由
銀座駅は、東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線の3路線が交差する東京の主要駅であり、2000年6月8日に「関東の駅百選」に選出された。選定理由として公式に挙げられているのは、「東京の中心地で地下鉄創業者早川徳次社長の銅像があり、ステンドグラス『楽園』を音響、照明等で演出された芸術的な空間駅」という点です。銀座駅の特徴を3点にまとめてみた。
- 東京の中心地としての立地
銀座は日本を代表する繁華街であり、ショッピングや観光の中心地として国内外から多くの人が訪れます。銀座駅はその玄関口として、日々膨大な利用者で賑わい、東京のシンボルとしての役割を果たしている。 - 歴史的・文化的な価値
銀座駅は、東京メトロの前身である東京地下鉄道の歴史を象徴する駅の一つ。駅構内に設置された早川徳次氏の銅像は、地下鉄の創業者としての功績を称えるもので、歴史的背景を物語っている。 - 芸術的な空間演出
ステンドグラス「楽園」をはじめ、音響や照明による演出が施された駅構内は、単なる交通拠点を超えた芸術的空間として評価されている。このデザイン性の高さが、選定の大きなポイント。
銀座駅の現在とその魅力



銀座駅周辺は高級ブランド店や老舗の飲食店が立ち並び、観光客にとっても魅力的なエリアです。銀座駅自体も、近代的な設備と歴史的要素が融合した空間として、訪れる人々に特別な体験を提供しています。また、「関東の駅百選」の選定により、銀座駅は鉄道ファンや観光客にとって新たな注目スポットとなりました。選定を機に、駅の歴史やデザインに興味を持つ人々が増え、地域の文化を再発見するきっかけとなっています。地下通路には電源完備の無料で使用できるワークスペースがありちょっとした打ち合わせにちょうど良い空間となっている。
関東の駅百選の今



「関東の駅百選」は、選定から25年以上が経過した現在も、関東地方の鉄道文化を象徴するリストとして知られています。現存する98駅の中には、銀座駅のように地域のランドマークとして機能する駅から、地方の風情ある小さな駅まで、多様な顔ぶれが揃っています。一部の駅では、駅舎の建替えや改修により当初の特徴が失われたケースもありますが、全体としては地域の歴史や魅力を伝える貴重な資産です。過去には、選定を記念したスタンプラリーが開催され、鉄道ファンが各駅を巡る楽しみを提供しました。今後も、こうした企画を通じて「関東の駅百選」の魅力が再発見されることが期待されてます。

銀座駅の「関東の駅百選」選定は、単なる交通拠点を超えたその文化的・歴史的価値を証明するものです。東京の中心地としての立地、早川徳次氏の銅像やステンドグラス「楽園」による芸術的空間は、訪れる人々に深い印象を与えます。2025年現在も、銀座駅は東京のシンボルとして輝き続け、観光やビジネスの拠点として多くの人々を迎え入れています。「関東の駅百選」を巡る旅は、関東地方の多様な魅力に触れる絶好の機会です。銀座駅を訪れた際には、その歴史やデザインに注目しながら、東京の中心地ならではの雰囲気をぜひ体感してください。
アクセス:東京メトロ銀座駅 東京都中央区銀座4-1-2
執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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