
お店に到着したのは、13時頃。オレンジ色の看板が目印だ。店内に入ると、クラシックな喫茶店の雰囲気が広がる。木目調のカウンター、落ち着いた照明、そして壁に掛けられたメニュー表が、創業から続く歴史を感じさせる。席数はそれほど多くなく、カウンター席とテーブル席が中心で、平日ランチタイムでも地元客やサラリーマンで賑わっていた。店員さんの対応は丁寧で、老舗らしい温かみがある。

メニューを見るとランチセットが充実しており、Aランチ、Bランチなどが並ぶ。今回は、Aランチの「ハンバーグ目玉焼きセット」をオーダーした。価格は1,500円と、銀座のランチとしては手頃ながらボリュームたっぷりだ。

Aランチが運ばれてきた瞬間、食欲をそそる香りが漂った。メインのハンバーグは、ジューシーな肉汁が溢れ出す手ごね風の仕上がりで、直径10cm以上はありそうな大きさ。表面はカリッと焼き上げられ、中は柔らかくバランスの良い味わいだ。ソースはデミグラス風で、甘みと酸味が程よく、家庭的な懐かしさを感じさせる。ご飯、味噌汁、食後のコーヒーが付いており全体としてバランスの取れた言うことのない一皿。ご飯はふっくら炊き立てで、量も男性でも満足できるくらい多めだ。食べ進めると、ハンバーグの肉汁と目玉焼きの黄身が混ざり合い、ソースがご飯に染み込んでさらに美味しくなる。ランチタイムの喧騒の中で、ゆっくり噛みしめながら完食。満足感が高く、1,500円の価値は十分以上だ。

ランチを堪能した後、店員さんにテイクアウトの相談を。目的の「たまごサンド」は、店内のメニューでも人気だが、テイクアウトも可能だ。価格は6個入りで1,100円。注文から数分で用意され、紙箱に丁寧に包まれたものを手渡された。帰宅後に味わってみると、その評判に納得。パンは柔らかい食パンで、耳を落としてサンドされている。フィリングの卵は、ゆで卵を細かく刻み、マヨネーズ、塩、コショウで味付けしたシンプルなものだが、卵の量が驚くほどたっぷり。LLサイズの卵2個半から3個分は使われているという情報通り、ボリューム満点。一口かじると、ふわふわの卵が口いっぱいに広がり、クリーミーな食感がクセになる。余計な具材が入っていない潔さが、素材の良さを引き立てている。テイクアウトなので冷めても美味しく、家族や友人への手土産としても最適だ。銀座のクラブ御用達というだけあり、上品で満足度の高い一品だった。

「みやざわ」の魅力は、ただの喫茶店ではなく、銀座の食文化を体現した場所だと実感した。ランチのAセットは、日常使いにぴったりなボリュームと味わいで、仕事の合間にリフレッシュできる。たまごサンドは、テイクアウトの定番としてリピート確定だ。深夜営業というのも、銀座の夜を楽しむ人々にとって貴重な存在。ただし、たまごサンドは売り切れのこともあるので訪れる際は事前に確認したほうが良さそうだ。次回は他のサンドイッチや、プリンなどのデザートも試してみたいと思う。銀座の隠れた宝石のような「みやざわ」銀座散策の際に立ち寄ってみてはいかが。
住所:東京都中央区銀座8-5-25 西銀座会館1F
電話番号:03-3571-0169
営業時間:月〜金 昼11:30〜14:30 夜16:00〜03:00
定休日 : 土・日・祝
アクセス:地下鉄銀座駅(銀座線・丸ノ内線・日比谷線)から徒歩約8分JR新橋駅から徒歩約5分

執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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