GINZA
昭和30年代(1950年代)から約40年間、ほぼ毎日ライカを持ち歩き、銀座を中心に東京の日常や街の変化を撮影。特に銀座の街並みや人々の暮らしを捉えたモノクロ写真が特徴的で、昭和の東京の貴重な記録となっている。それを撮影したのが、髙地二郎氏(1927年-2010年)だ。二郎氏の写真は、彼の没後に長女・治子氏によって整理され、展覧会を通じて広く知られるようになった。サラリーマンとして働きながら趣味として写真を撮り続けた髙地二郎氏だが、彼の作品は単なる趣味の域を超え、昭和の銀座と東京の歴史を後世に伝えている。
そんなある日のこと、長女の治子氏から「父の写真をもっと多くの方に見て欲しくて、未公開のものも含めて写真集にしました。」と、編集部に連絡が入ったので早速話を伺った。
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