インドで受け継がれてきた一点ものの家具を現代の暮らしへ
無印良品を展開する株式会社良品計画は、インド各地で長く使われてきた家具を再生したインドの古家具を、2026年8月14日金曜日より全国8店舗で順次発売する。取り扱い店舗には、無印良品 銀座も含まれる。
今回発売されるインドの古家具は、北インドを中心に実際の暮らしの中で使われてきた家具を現地で選定し、メンテナンスやリペアを施したもの。新品の家具とは異なり、経年による色合いの変化、使い込まれた質感、手仕事による装飾など、一点ごとに異なる表情を持つ。
良品計画は、資源循環の推進や社会、自然環境に配慮した商品とサービスの提供を重要なテーマに掲げている。商品の原材料調達から製造、販売、使用後に至るまでのライフサイクル全体を見据えたものづくりを進める中で、回収品に新たな価値を加え、次の使い手へつなぐReMUJIの取り組みを展開してきた。今回のインドの古家具も、その考え方を家具の領域で体現する取り組みの一つである。まだ使い続けることができるにもかかわらず、価値が十分に生かされないまま手放される家具や道具を、新たな資源として捉え直す。古いものを単に修理して売るのではなく、長く使われてきた時間や土地の記憶を生かしながら、現代の暮らしの中で再び使える状態へ整える試みだ。
インドの古家具は、多様な民族、宗教、気候風土、歴史的背景の中で育まれてきた。特にインド北部では、乾燥した気候により木材の保存状態が良く、チーク材を中心とした家具が多く残されている。宮殿文化、交易、植民地時代の影響も受けながら、彫刻や象嵌、彩色などが施された装飾性の高い家具も生まれてきた。象嵌とは、一つの素材に異なる素材をはめ込んで模様や装飾を施す伝統的な工芸技法を指す。こうした技法や装飾は、単なる見た目の美しさだけではなく、その地域の生活文化や手仕事の蓄積を今に伝えている。
良品計画では、こうした家具を現地で選定し、一つひとつ状態を確認。必要なメンテナンスやリペアを施したうえで、日常生活の中で使用できる状態に整えて提案する。機能面の確認を行う一方で、過度な修復は行わず、経年による風合いや素材本来の魅力を極力残す方針だ。古家具に残る傷や色むら、摩耗は、単なる使用痕ではない。長い時間、人の暮らしの中にあった証であり、新品にはない奥行きでもある。同じ仕様や形状に見える家具であっても、状態や寸法、価格は一つひとつ異なる。すべてが一点ものであり、選ぶ側にも、その家具と向き合う時間が生まれる。
銀座という街は、新しいものが集まる一方で、長く受け継がれてきた価値や手仕事の気配が今も残る場所である。無印良品 銀座でインドの古家具が扱われることは、単なるインテリア販売にとどまらず、ものの寿命や暮らしのあり方を見つめ直すきっかけにもなりそうだ。
新品を揃えることだけが、暮らしを整える方法ではない。異国の地で長く使われてきた家具を、今の暮らしへ引き継ぐ。そこには、ものを大切に使い続けるという、無印良品らしい静かな提案がある。
概要
発売日:2026年8月14日金曜日より順次発売
商品:インドの古家具
取り扱い店舗;
銀座、Found MUJI 青山、池袋西武、直江津、静岡パルコ、富山Favore、イオンモール橿原、グランフロント大阪
注意事項:
取り扱い商品は店舗により異なるすべて一点ものであり、形状、寸法、状態、価格は商品ごとに異なる
数量限定、なくなり次第終了。店舗での古家具の回収は実施していない




