大友克洋氏原画監修の大型陶板レリーフ銀座駅に誕生

大友克洋氏原画監修の大型陶板レリーフ銀座駅に誕生

情報提供:公益財団法人日本交通文化協会

東京メトロ銀座駅に新たなパブリックアートが誕生

世界的漫画家・映画監督の大友克洋氏が原画・監修を手がけた大型陶板レリーフ作品「Procession Spin」が、東京メトロ日比谷線・銀座駅B1出口付近に設置され、公開が始まった。本作は、公益財団法人日本交通文化協会が企画・制作を行い、セイコーグループおよび公益財団法人メトロ文化財団の協賛、東京地下鉄株式会社の協力により実現したもの。日々多くの人が行き交う銀座駅構内に、新たな文化的風景をもたらしている。

縄文から未来へ、文化の連なりを描く「Procession Spin」

作品名の「Procession Spin」は、「連なり」と「回転」を意味し、時代や文化、思想が連続しながら循環していく様子を象徴している。サイズは縦約2.4メートル、横約7.0メートル。168枚の陶板ピースで構成され、圧倒的なスケール感と緻密な表現が特徴だ。

大友克洋氏原画監修の大型陶板レリーフ銀座駅に誕生
Procession Spin

制作には約290種類もの釉薬が用いられ、縄文時代を想起させるパートでは田んぼの土を使った釉薬を使用。中央には金箔を施した十一面観音が配され、未来を象徴する部分にはメタリック調の低温釉薬が使われるなど、時代ごとに異なる質感と表情が与えられている。
また、作品の一部には大友氏自身が色付けしたバイクのステッカーが組み込まれており、作者の遊び心と個性も感じられる。

大友克洋という存在

1973年に漫画家デビューを果たした大友克洋氏は、『童夢』『AKIRA』などで日本のみならず世界の漫画・映像表現に多大な影響を与えてきた人物だ。
映画監督としても国際的に評価され、フランス政府より芸術文化勲章を受章するなど、その功績は国内外で高く認められている。今回の作品は、そうした大友氏の表現世界を公共空間に落とし込んだ、銀座ならではのパブリックアートといえるだろう。

日常の中で出会うアートとして

駅構内という誰にとっても開かれた場所に設置された「Procession Spin」は、通勤や買い物、観光の途中でふと立ち止まり、鑑賞できる作品だ。
銀座という街が持つ歴史性と先進性、その両方を象徴する新たなアートスポットとして、今後も多くの人々の記憶に残る存在となりそうだ。

Procession Spin

【設置場所】東京メトロ日比谷線 銀座駅 B1出口付近
【作品名】Procession Spin
【原画・監修】大友克洋
【企画・制作】公益財団法人日本交通文化協会
【協賛】セイコーグループ、公益財団法人メトロ文化財団
【協力】東京地下鉄株式会社

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