新店・再編集が相次ぎ、銀座の更新が止まらない



まず最初に挙げたいのは、新店やリニューアル、そして日常的な街の更新が重なり、銀座の表情が豊かになってきたことだ。国内外の話題性のある新しいフラッグシップショップやカフェが登場する一方で、地域の老舗や専門店は自分たちのペースで店を整え、「今の銀座らしさ」を再編集している。昼と夜の境目が曖昧になり、イベントや期間限定の企画も増えてきたことで、銀座は「働く人」「観光で来る人」「散策を楽しむ人」のいずれにも居心地の良い街へと変わりつつあるように感じた。
インバウンド回復が「日常風景」に定着

次に、銀座の街全体で感じられたインバウンド回復の定着を取り上げたい。2025年の訪日外国人客数は、11月までの段階で前年の年間記録を既に上回る約3,906万人に達したと報じられている。この数字は前年の約3,687万人を超え、新たな観光客増の局面を迎えたことを裏付けるものだ。銀座四丁目を中心とするホテルでは、宿泊者構成が海外旅行者83%、国内旅行者17%というデータもあり、観光客の存在が街の滞在環境そのものに溶け込んでいることがうかがえる。 下半期の銀座では、路面の飲食店や老舗和菓子店、歌舞伎座周辺の散策路でも外国語が飛び交い、ショッピングだけでなく、食や文化体験を目的とした滞在型の動きが日常化していた。
Apple 銀座が本店で大規模リニューアルオープン

栄えある第1位は、Apple 銀座のリニューアルオープンだ。日本で最初の Apple Store として長年銀座の一角を象徴してきたこの店舗は、2025年9月に新しいデザインと体験空間で再び街の顔として立ち上がった。単なる小売スペースの刷新を超えて、待ち合わせや街歩きの起点として人々の動線の中心に戻ってきた感がある。これによって、銀座の「現在地」が改めて示されたとも言える出来事だった。
下半期の銀座は、劇的な変化を誇示するのではなく、街の魅力を静かに、しかし確実に更新していった時間だった。目立つニュースの裏側にある「日常の変化」。それが今の銀座を理解する鍵であり、2025年下半期の三大ニュースとして伝えるべき視点だと言えるだろう。

執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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