銀座駅にある「歴史壁画」は知る人ぞ知る名所
東京メトロ銀座線・銀座駅のホームで、銀座の歴史100年を描いた大規模壁画が注目を集めている。作品は銀座駅ホームの両側に設置され、1920年から銀座線開通100周年となる2027年までの街の変遷を一つのストーリーとして描き出している。
壁画は、黒く塗布したアルミを削って線を描く「ひっかき絵」の技法を採用。銀座の風景が細密なタッチで表現されており、街並みの移り変わりを一望できる。ホーム全体は黒を基調にしたデザインだが、壁画部分だけは白く浮かび上がるような仕上がりとなっている。
特に話題となっているのが、電車が入線する瞬間に壁画が光で浮かび上がる演出だ。車両のヘッドライトが削り出された線を照らすことで、銀座の街並みが一気に輝きを帯び、幻想的な雰囲気を生み出す。
描かれているのは、煉瓦街から始まる大正期の銀座、戦後復興、高度経済成長、バブル期、そして現在へと続く街の姿。終盤には2027年が示され、銀座線の100年史と銀座の未来を重ねる構成となっている。
銀座の文化を象徴する新たなアートとして、今後さらに注目を集めそうだ。
執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
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