銀座という地名、実は明治に入ってから正式に「銀座」呼ばれるようになりました。それまでは、新両替所といい銀座とは程遠い地名だったのです。
今から400年以上前の話。時は江戸時代までさかのぼります。
当時その場所の正式な町名は新両替町でした。現在は銀座2丁⽬テイファニー前に「銀座発祥の地」という記念碑が⽴てられている。
(すでに現在の銀座と同じシステムになってる・・・)
「銀座」という座組織は幕府のために銀貨をつくる組織で、銀の買い⼊れや銀の管理、事務を取り扱う役所と、銀貨の鋳造を⾏う⼯場とがありました。ちなみに⾦を扱う⾦座は⽇本橋の、現在の⽇本銀⾏本店のところにありました。※銀座は⾦座とは違って、幕府直轄の貨幣鋳造所ではなく、幕府から銀貨の鋳造を許可された御⽤達(ごようたし)商⼈による請負事業的な性格をもっていたんだよ。
ところで・・・この銀座で鋳造されていた一分銀。どうにか、手に入れることはできないだろうか・・・。
インターネットで調べると・・・
なんでも転売している「Yahoo!オークション」で発見!!!
(あっさり・・・)
Yahoo!ショッピング価格はピンキリで、1000円〜10万円を超えるものもあるようだ。
ちなみに・・・
一分銀の流通当時の額面は、1000文とされていて、一両の4分の1の価値でした。
一分銀1枚を現在のお金の価値に換算すると、約25,000円ほどになります。
早速狙いを定めてオークションに参加。すると競合もなく20000円ほどでハンマープライス。(こちらもあっさり・・・)
今回、匿名配送の方から落札したので届くか不安だったが待つこと三日間・・・。
キタッーーーーーーーー!!
拍子抜けしてしまうほどトントン拍子で「一分銀」を手に入れる事ができた。
それにしても包装がでかい。
頑丈に包まれているのだろうか・・・。
中を開けると銀座のネオンのようなまぶしいくらいの一分銀が入ってるに違いない。
ん・・・。
んん・・・?
さびてますけど・・・。
「これは一分銅ですか?」(聞いたことないけど)
調べた所、一分銀はその名の通り銀でできているわけだが、偽物は製造コストを下げるために、銅やニッケルなどの金属で製造されているようだ。銅やニッケルの特徴として、銀よりも軽いことが挙げられ、本物の一分銀よりも軽いものであれば偽物である可能性は高くなる。
恐る恐る、はかりで測ってみる
とりあえず規定以上の重さはあるようだ。
下の表を見てくれ!偽物は軽いのでこれはモノホンの証拠だろう。銀もさびるよね☆
各種類の一分銀の品位/量目
名称 | 品位/量目 |
---|---|
天保一分銀 | 銀991/その他9 量目 8.66g |
庄内一分銀 | – |
安政一分銀 | 銀991/その他9 量目 8.66g |
明治一分銀 | 銀991/その他9 量目 8.66g |
次に、いつの時代の一分銀なのかリサーチしてみる。
一分銀は大きく分けて4種類あり、天保8年(1837年)から明治2年(1869年)の間に鋳造されました。
一分銀の種類と鋳造時期
名称 | 品位/量目 |
---|---|
天保一分銀 | 天保8年~安政元年(1837~1854) |
庄内一分銀 | 慶應4年(1868) |
安政一分銀 | 安政6年~明治元年(1859~1868) |
明治一分銀 | 明治元年~明治2年(1868~1869) |
ginzaboyが落札した「一分銀」は重さ、表面のザラつき、色、形、様々な観点から天保一分銀という事が判明!!
現在の価値は?
売る気は全くないが一分銀の現在の価値は7,000~100,000円ほど。江戸時代に発行された歴史ある貨幣として、自宅で大切にコレクションしている人が多いようです。銀座で鋳造されていたと思うと感慨深い。こりゃ宝物だ。
・オークションで手に入る。
・偽物があるので要注意。
・買取価格は10万円超えも
・4種類の一分銀を集めよう!
これであなたも一分銀マスターだ!!
参考リンク:https://antylink.jp/shingan/6147/
執筆:ginzaboy
Photo:ギンザプロデュース24
価格:4,950円 |
価格:6,600円 |
価格:16,500円 |
価格:70,400円 |