「鍛金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)の金工作家・大角幸枝さんによる和光では初めての個展を開催。
情報提供:株式会社 和光
セイコーハウス銀座ホールでは、9月14日(木)~24日(日)の期間、「大角幸枝 金工展 METALWORK by YUKIE OSUMI」を開催します。
「日本人の心の奥底にある自然の原風景を器に盛る」ことをテーマに制作を続ける大角さん。万物を照らす日月の光、刻々とかたちを変えてゆく波の姿、水面を走る風、移ろいゆく雲といった形態の定まらない自然の姿を、金や銀、銅などの金属を素材とし、鍛金、彫金、象嵌の高度な技を駆使して「うつわ」に表現していきます。
今展は、花器や鉢、水指、香炉、香合など50余点の展覧です。日本の美に昇華された珠玉の作品の数々をぜひご高覧ください。
銀打出花器「荒磯」(幅25.3×奥行25.3×高さ27.1cm)
銀銅赤銅接合花器「赤い海」(径20.3×高さ23.7cm)
墨絵象嵌南鐐花瓶「山の彼方」(径21.0×高さ22.5cm)
鍛銅花器「入日」(幅25.3×奥行23.0×高さ18.4cm)
大角幸枝(おおすみ・ゆきえ) 略歴
1945年 静岡県掛川市に生まれる
1969年 東京藝術大学美術学部芸術学科卒業
卒業後、鹿島一谷、関谷四郎、桂盛行に師事する
1986年 第33回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
1987年 第34回日本伝統工芸展 日本工芸会総裁賞受賞
1988年 文化庁芸術家在外研修員としてイギリスに1年間派遣される
1991年 第1回香取正彦賞受賞
第4回MOA岡田茂吉賞 工芸部門 優秀賞受賞
2003年 日本伝統工芸展50年記念展「わざの美」に出品
2007年 「わざの美:伝統工芸の50年」展(大英博物館)に出品
2009年 第56回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
2010年 紫綬褒章受章
第17回MOA岡田茂吉賞 工芸部門 MOA美術館賞受賞
2014年 第61回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
第1回米国立スミソニアン協会客員作家に選定
2015年 重要無形文化財「鍛金」保持者に認定
2016年 『黄金有情-金工のものがたり』出版(里文出版)
「工芸・KÔgeiの創造ー人間国宝展ー」に出品(和光)以後毎年出品
2017年 旭日小綬章受章
2020年 英語版『The Soul of Gold – Tales from a Japanese Metal Artist’s Studio』出版(SelectBooks, New York)
2022年 「日本金工展-メトロポリタン美術館150周年記念展」に出品
「HOMO FABER,12 Stone Garden」(ベネチア サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、MOA美術
館)に出品
現在 (公社)日本工芸会参与、東京家政大学名誉教授、金沢美術工芸大学客員名誉教授
パブリックコレクション
文化庁、東京国立近代美術館、MOA美術館、たましん歴史・美術館、国立市、磐田市香りの博物館
英国:ヴィクトリア&アルバート博物館、スコットランド国立博物館
米国:メトロポリタン美術館、スミソニアン博物館(フリーア&アーサー・M・サックラー・ギャラリー)
「大角幸枝 金工展 METALWORK by YUKIE OSUMI」
9月14日(木)~24日(日)
会場:セイコーハウス銀座ホール 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座 6階
お問い合わせ先:和光 (03)3562-2111(代表)
営業時間:11:00~19:00 (最終日は17:00まで)
休業日:無休
入場料:無料