銀座・資生堂前にある「香りの電話ボックス」は幻の仕掛けが存在していた

銀座の街角に眠る記憶

銀座という街は、ただ歩くだけでは見えてこない層を幾重にも抱えている。

西並木通り、資生堂本社の前にひっそりと佇む電話ボックスもそのひとつだ。外見はガラス張りのごく普通のもの。しかし、1990年代、この小さな空間は都市の遊び心を凝縮した“装置”だった。

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