【潜入】メディア初公開『Ginza Sony Park』内覧ツアー

(5/6) 【潜入】メディア初公開『Ginza Sony Park』内覧ツアー

sonypark

低く構える


Ginza Sony Park にある多くの余白の中でも、あえて低く構えることによって生まれた空中の余白は、言うなれば都市の余白です。建物の屋上からは周囲を見下ろすのではなく、都会の真ん中にある箱庭のような場所から銀座の空を見上げる面白さがあり、数寄屋橋交差点側に目を向けると目線の先には今後新しく再生される東京高速道路(KK 線)を走る車をリアルに感じることができ、新たな都市空間を生み出しています。隣の美しいガラスブロックのビルを借景に横断歩道や雑踏の音を聞きながら、屋上でありつつも街の中にいることを感じられるユニークな余白です。


この建物は、ある種の土木的で公共建築的な考え方により設計することで、新築でありながらもすでに街の一部となっていた。土木的な要素を含み銀座の街の中では珍しい打ち放しコンクリート建築は、木製の普通型枠を採用したコンクリート打設によりとても大らかでプリミティブな表情を見せ、重心の低い建物のフォルムとあわせて、公園の持つプラットフォーム的な要素を体現している。


コンクリートの体を覆うステンレスのグリッド状のフレームは、公園と街との緩やかなバウンダリーとなり、その隙間から入り込む光は木漏れ日のような変化をもたらす。壁面を使ったさまざまなアクティビティを展開するファサードとしての役割のほか、設備増設時の配管などを通す共同溝としての役割も担う、将来の拡がりも見据えたプラットフォームである。

深さ 20mの風呂桶


通常の地下の建て替え工事では、既存地下外壁のみでは自立することができないため、既存地下外壁の内側に新しい鰹体がつくられることが多く、建て替えるたびに地下空間がどんどん狭くなっていくことは都市建造物が共通にかかえる都市問題となっている。
今回のプロジェクトでは、旧ソニービルの地下外壁を「増打ち補強」することで自立させ風呂桶のような構造を構築し、その中に新しい地下体をつくっている。このような手法を採用することで、銀座の地中を流れる地下水や土の圧力から建物を守るとともに、将来の建て替え時にも地下外壁をさらに重ねることなく、今回と同程度の地下空間を確保し、建て替えの度に地下空間が小さくなるという都市間題へ対応した、次の50年を見据えた構造となっている。

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