HONOLULU COFFEE GINZA

先日、歌舞伎座のすぐ目の前にある「ホノルルコーヒー銀座店」にお邪魔してきました。
東銀座の交差点を歌舞伎座側へ進むと、ふっと空気の変わる場所があります。銀座五丁目14番地、通りを挟んで歌舞伎座の正面にお店はあります。

一歩入ると、カヌーのパドル、コーヒー豆を入れる麻袋、手描きの壁画が出迎えてくれます。内装のコンセプトは「ハワイの倉庫」。壁面アートで知られるホノルルのカカアコ地区の雰囲気を、銀座の路面にそのまま持ち込んだような作りです。店内には静かにハワイアンミュージックが流れ、コナコーヒーを片手に振り返ると、窓の外には歌舞伎座の大屋根が見えます。すぐそこに銀座の伝統があって、店の中にはワイキキの風が吹いている。ふたつの空気が同居する、不思議な数分間が流れます。
このホノルルコーヒー、日本での歩みは少し起伏があります。一度は都内に店舗を構えていたものの、2022年に日本から撤退。それが2024年12月、原宿に再上陸を果たし、銀座店はその流れで生まれた店舗のひとつです。一度離れて、また戻ってきた。そう知ってから飲むコナコーヒーは、どこか感慨深いものがあります。

さて、銀座でハワイを感じられる店は、実はもう一軒あります。しかも、こちらは正真正銘、銀座の老舗です。


「銀座梅林」さん。1927年(昭和2年)、銀座で初めてのとんかつ専門店として暖簾を上げた名店で、ヒレカツサンド発祥の店としても知られています。創業者・澁谷信勝さんが考案した特製ソースの味は、間もなく100年。今も澁谷家が受け継いでいます。その梅林さんが、2007年にワイキキへ出店していることは、案外知られていないかもしれません。場所はワイキキの中心、255 Beachwalk。銀座梅林にとって、アジア以外で初めての海外店です。山形産のつや姫を炊き、銀座と変わらぬサクサクのとんかつを揚げる一方で、カツロコモコやタロイモを使ったカツバーガーといったハワイ限定メニューも並ぶ。銀座の味が、ワイキキの土地でのびのびと羽を広げているような店です。
銀座にハワイの店があり、ワイキキに銀座の店がある。ふたつの街は、お互いの中に小さなもうひとつの自分を持ち合っているようです。ハワイの風を運んできたホノルルコーヒーと、銀座の味を海の向こうへ届けた梅林。向きは逆ですが、どちらも街と街をそっとつないでいます。連休明けの銀座の午後。歌舞伎座を眺めながら、コナコーヒーをひと口。次にワイキキを訪れるときは、梅林さんでとんかつを!そんな旅の続きを思い描くのも、悪くありません。
住所:東京都中央区銀座5-14-1
営業時間:8:00〜20:00
席数:51席
テイクアウト:可
駐車場:なし
アクセス:東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」4番出口から徒歩約1分

COMPANY



