銀座ひと繋ぎプロジェクトから生まれた「レザーコースター」


銀座生まれの特別なレザーコースター

「靴」という漢字は、「革」が「化ける」と書きます。職人の手によって立体的な靴へと生まれ変わる。靴づくりとはまさに、革が「化ける」過程そのものです。しかし、その工程には、どうしても光の当たらない部分があります。革の裁断のたびに、どうしても靴になりきれず、捨てざるを得ない「端材」が生まれてしまうのです。この端材を、もう一度、別の形へと「化けさせる」ことはできないだろうか。私たちはずっと、その問いを抱えてきました。

最初の答えを一緒に探してくれたのは、若い世代でした。

2023年、中京大学・坂田隆文ゼミとの産学連携に取り組みました。学生さんたちは、一つのテーマに対して1,000を超えるアイデアを出してくれました。「捨てられる革」を前に、固定観念にとらわれない発想で、卓上カレンダーやキーホルダーといった革小物を形にしていったのです。若い感性をもって、「もったいない」を「価値あるもの」へと変えていくことは大切なことです。

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イベントで生まれた限定アイテム

時は前後しますが、斉藤大地氏が始めた「銀座ものひと繋ぎプロジェクト」で、銀座無印良品さんのBARで継続的に銀座ひと繋ぎBARを開催しており、ある時この革の端材を活用し、コースターを制作し当時の銀座無印マスターの柳さんにプレゼントしたことがきっかけで話題にして頂きました。

マドラス オリジナルコースター(非売品)

このオリジナルコースター(非売品)ですが、銀座という街で大切に受け止めていただけたことは嬉しかったですし、銀座ひと繋ぎBARで、話題になったことがきっかけとなり、歌舞伎タワーに拠点を置く、総合コンサルティング会社のノースサンドさんから、お声がけを頂きました。

この取り組みと想いに共感し、「環境月間」に向けたコラボレーションをお声がけくだいました。ご一緒して生まれたのは、端材レザーのアップサイクルコースターです。来客時のおもてなしに使われ、環境について発信した社員の方々にも配られていると伺いました。一枚ずつに、素材の背景やそこに込めたストーリーを記した説明カードも添えていただいています。「社会的な意義を感じる」「環境を意識するきっかけになった」——そんな声が寄せられていると聞くたびに、革を送り出した私たちも胸が熱くなります。

工場で生まれた一つの問いが、大学の教室を経て、銀座の店舗へ、そしてオフィスへ。共感の輪を広げながら、ひとつの形になりました。

上質な本革としての魅力は、何ひとつ変わりません。心強い仲間との出会いによって、日常にそっと寄り添う「コースター」へと、見事に化けた革たち。新しく生まれ変わったその温もりを、ぜひ感じていただけたら嬉しく思います。革は、何度でも化けていくという過程をご一緒できるのはとても嬉しく思っています。

Northsand × madras コースター(非売品)

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