東京都の行政情報がわかる「広報東京都」6月号
情報提供:東京都
東京都では、都政や都民生活に必要な情報を伝えるため、広報紙「広報東京都」を毎月1日に発行。6月号は「日常をまもるための水への対策」と題し、 家庭で取り組める豪雨・浸水対策のポイントなどを特集。年々上昇する気温の変化によって降雨量が増加する昨今。大量の雨水が河川や下水道に流入すると、河川の氾濫や下水道から雨水があふれる恐れがあり、東京都でもさまざまな水害が発生する可能性があります。身近に潜む都市型水害を説明し、チェックリスト等を使用して対策までを詳しく解説。
© 都鳥 /© Shinji Tsuchimochi
- 特集内容
身近に潜む都市型水害
かつては雨水が土を通り、地下にしみこんでいましたが、コンクリートなどで舗装された道路が多くなった今では雨水が地下にしみこみにくくなっています。大雨で河川の水位が上昇したり、短時間で激しい大雨の場合は、浸水が発生する可能性があります。
浸水対策チェックリスト
家庭で取り組める豪雨対策 3つのポイント
①上手に流す
大雨の際に風呂の水を流さないなど、
家の外に流れ出る水を減らす
②ためる
雨水タンクの設置等で下水道に流れる水の量を減らす
③しみこませる
地中に雨水をしみこませる雨水浸透ますの設置等で河川等への水の流出を軽減します
日常からできる浸水対策
災害が進行する2段階の状況に応じたチェックリストをご用意しました。浸水対策は普段から心がけて実行することで効果が表れます。是非この機会にチェックリストを活用して対策をとってみましょう。
- 6月号のコラボレーション:つちもちしんじ「雨の銀座」
6月号の表紙は、漫画イラストレーターのつちもちしんじさんが描いた「雨の銀座」。こちらは、つちもちさんが描くデジタルアートに版画の伝統技術を使って、現代版の浮世絵として作られた作品です。浮世絵となった銀座の雨の夜景は、とても美しく描かれています。そんな美しい日常も、ひとたび水害が発生すると景色は一変します。この日常をまもるためにも、変わりゆく環境に対応すべく、水害への対策を知ってほしいという想いを込めて表紙に起用しました。
【作者コメント】
現代でもアニメや漫画で雨のシーンを印象的に描かれることが多くあります。日本人は暮らしの中にあるふとした雨の情景を思い出として大事にしてきたと考えており、東京の街並みを描く際に雨の風景も取り入れています。
【 つちもちしんじ プロフィール 】
漫画イラストレーター。東京の下町を題材にした『東京下町百景/シカク出版』や浮世絵を現代に蘇らせた作品集『浮き世(UKIYO)/シカク出版』を出版。親しみやすくどこか懐かしさを感じるイラストが魅力。Xアカウント:@wabisabipop