朝の銀座通りは気持ちがいい。

空を見上げると青色の銀座通りがもう一本通っているように見える。
それもそのはず、銀座通りには電柱が存在しない。


1968(昭和43年)
都電の廃⽌を機会に、建設省は銀座通りの⼤改修を計画。
その目的は、通り上の付属物を出来る限り排除し、来るべき⾃動⾞社会にふさわしい⾒通しのよい近代的な通りを作るというもの。
具体的には、電柱と電線をなくし、ガス、⽔道、電話線とともに地下に新設する共同溝に収めてしまいましょう。という大胆な計画だ。
ちなみに世界で初めての共同溝が完成したのは、フランスのパリなんだよ!
松屋銀座の地下出入口(A13)の横を通ったことはありますか?

何を隠そう。ここが、華やかな地上を支えている銀座の縁の下の力持ち。銀座共同溝が存在するのだ。
実際あまり立ち止まって覗いている人はいませんし、たった二段を登る人は尚更いない。(そんなあなたは損をしているのだ)

とは言え、何とも近付きがたい雰囲気を発しているのも事実・・・。
しかし、小さな窓から一体何が見えるのか気になって仕方ないあなたに特別にお見せしよう。
これが「銀座共同溝」ダッ!!

舗道下、高さ2.4m、幅2.8mの銀座地下共同溝が銀座1丁目から8丁目までの両側歩道の下に広がっている。

銀座の百貨店や店舗に必要な上下水道、ガスはもちろん、電力、電話線ケーブル、信号ケーブルという豪華詰め合わせセット。この共同溝によって、不具合が起きた道路をさいさん掘り返すことなく維持管理ができているという訳だ。

銀座共同溝 銀座共同溝 は昭和43年10月、銀座通り の一丁目から八丁目までの両側歩道の下に建設省の施工によって完成しました。長さは両側合わせて2キロメートルあります。 この中には銀座通りのデパートや店舗に必要な電気、電話、ガス、水道、下水道などの管路が収容されています。 この共同溝の完成によって、道路が再び掘り返されることがなくなり、それぞれの管路は安全に保護され、維持管理も容易に行えるとともに地下から直接各需要者に供給することができます。 さらにこの共同溝の工事と併せて行われた銀座通り改修工事によって街路灯や街路樹が新しく生まれ変わり、恒久的な御影石の歩道の上をいつまでも安心して歩くことができるようになりました。 このように共同溝は近代都市における道路の効率的な利用をはかるうえにきわめて重要な施設といえましょう。 株式会社 松屋
美しく舗装された銀座の街を闊歩できるのも先人のおかげ。たまには地上の銀座だけではなく地下銀座の歴史に触れてみるのはいかがだろうか?
☆⾃動⾞社会にふさわしい⾒通しのよい近代的な通りを作るため銀座通りに電柱は存在しない
☆松屋の地下に銀座共同溝あり
☆クリスマスツリーも良いけど共同溝はもっとキラキラしていた
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